2014年1月17日金曜日

Negiccoを支える技術

これをみて"書かねば"と思い立ったので。NegiccoさんのライブステージでリアルタイムのWebアプリを使った演出がありました。

昨年9月の話

渋谷の2.5DNegiSUMMIT Vol.6を観にいったときのこと。ライブステージも終わったイベント終盤、観客がスマートフォンのブラウザを操作することによって、ステージ背面に設置されているスクリーンに動作が反映されるというもの。

現場のみなさんは入場時にURLの書かれた小さな紙を渡されており、あらかじめページを開いて待っててねとのお約束。仕掛け2のスマホシェイクのページに移動します。そのページにはNegiccoのロゴとネギイラストのみ。

スマートフォンを振ると、振ったぶんだけスクリーンにネギが出現するという演出。ネギは一定時間で消えるので、ちょいとした弾幕のような雰囲気に。2.5Dのライブストリーミングはアーカイブしないようなので、テキストでしか説明できないもどかしさ。

見える部分から仕組みを想像する

スマホシェイクのページはWebアプリなので、ここから裏側の仕組みを探っていきます。jQueryプラグインのgShakeを使って振動を検出し、Socket.IO経由でサーバにシェイクが起きたことを通知しています。サーバはSocket.IO→Node.jsのつかえるPaaSのひとつ、AppFogに設置。

スクリーンショット 2014-01-17 0.19.00

この先は予想になります。AppFogのサーバはリレーとして使って、スクリーンに映している端末へメッセージを送る。端末側(Macだった)でアニメーションの演出をするとなると、真っ先に出てくるのはQuartz Composer。githubにQuartz Composer用のWebSocketプラグインがあったので、これを使えばサーバからメッセージを受信できそうです。ここまでできれば、メッセージをトリガーにアニメーションを描画することであのステージの演出を再現できそうです。

楽曲派のやってることと似ている

ステージ演出の仕組みを読み解いてみると、楽曲派が曲や歌詞から元ネタを探っていくのに似て楽しいということに気付きました。背景を探って奥にあるものを見つけ出してはニヤニヤするだけなんですけど、これがなぜか楽しい。なじみのある技術が、見慣れた場所以外で活用されている様子に出会うとちょっとうれしいものですね。

2014年1月12日日曜日

USBを電源にしてゲームボーイを動かす

うちにはスケルトンタイプのゲームボーイがあります。小学生のときに買ってもらったものです。これをUSBのポートを使って動かします。

電池で動いているとき

初代ゲームボーイは、単3電池4本を全て直列でつなぐことで動きます。アルカリ電池を使う場合、1.5V x 4 = 6.0Vが電源電圧となります。ここをエネループのような充電池にすると、1.2V x 4 = 4.8Vとなります。アルカリ電池が切れるときはだいたい1.0V程らしいので、ぎりぎり駆動できる範囲と言ってよさそうです。USBを電源にすれば安定して5Vを供給できるので、昇圧・降圧などの回路を増やすことなく置き換えられます。

ケーブルをつくる

φ1.3のプラグと適当なUSBケーブルを用意します。一部の電気屋さんではUSB→DCφ1.3のケーブルをふつうに売っていますが、だいたい極性が逆かもしれません。ゲームボーイはセンターマイナスです。よく売っているものはセンタープラスなので、そのままつなぐとおそらく故障します。USBケーブルのBプラグ側を切り、出てきた配線をプラグにはんだづけします。だいたい赤い線が5V、黒い線がGNDですよね。信号線はショートしないようにカバーするなりしておきましょう。

動かしてみる

ゲームボーイの消費電力は、筐体をみる限り0.7Wです。引き込む電流はそんなに大きくないので、写真のようなモバイルバッテリーではなくPCの端子でもいけると思います。